糖尿病心理研究所

【設立趣旨】

近年、食生活の欧米化や日本人の生活様式の変化などによって、糖尿病は増加の一途を辿っています。しかし、我が国の糖尿病の診療体制は十分整っているとは言えません。

糖尿病治療は患者の自己管理によって成り立つ疾病です。この病気が、他の薬物療法を中心とする疾病ともっとも異なる点は「十分な自己管理指導なしに、良好な血糖コントロールを達成することは困難である」という点です。しかし、現行の保健医療制度の下で行われている5〜10分診療で患者の必要に十分に応える診療・指導を行うことは甚だ困難な状況です。その上、糖尿病自己管理は患者の裁量で行われるため、患者の価値観が大きく関わってきます。このため、生物医学モデルのみに頼った医師主導の医療では良い結果は期待できません。

こうした糖尿病医療のニーズに応える有効な手法として、当研究所ではナラティヴ・アプローチを行っています。本法は、患者の価値観や個人的体験を尊重し、生物医学モデルとの両立を図っていくもので、糖尿病診療における今後の有効性が期待されています。

本研究所は「糖尿病診療に対するナラティヴ・アプローチの実践」「ネットを利用して、十分な診療時間を確保した自由診療」、そして医療関係者、患者を対象とした講演会活動などを通じて、糖尿病医療に貢献することを目的として設立されました。

また、本研究所はサイト「Diabetes Cafe」を運営し、その中で「糖尿病にまつわる社会的問題」について、患者、医療者が共に議論する場を提供し、少しでも糖尿病者にとって暮らしやすい社会づくりに貢献したいと考えています。

【業務内容】

1.嘱託診療(糖尿病専門外来)

2.ネットを利用した自由診療(skypeを利用したチャットカウンセリング)

 十分な診療時間(1時間)を確保した理想的な糖尿病診療の実現をめざしています。チャットカウンセリングについての詳細はこちらをご覧下さい。

3.講演会、セミナー、研修会での講演依頼を受け付けています。

1)医師、看護師、コメディカルスタッフ向け

 「患者中心医療」の実際(対話法、テクニックなど)

 「カーボ・カウンティングの指導法」など

2)糖尿病療養指導師(CDE)向け

 「糖尿病に対するナラティヴ・アプローチ」

 「患者アウトカム改善に繋がる療養指導のコツ」

 「動機付け面接 〜 患者中心の面接法の実際」

 「糖尿病療養指導力アップのためのアドバイス」など

3)病院一般職員、新人研修会向け

 「患者満足度アップのための実践ガイド」

4)患者さん向けの講演

 「カーボ・カウンティングの実践ガイド」

 「豊かな糖尿病自己管理生活を実現するためのヒント」など。

4.臨床研究(ナラティヴな臨床研究)